教諭×卒業生(教育実習生)トーク

教諭 笹倉拓人 × 卒業生 中川荘太

■笹倉拓人(本校教員、数学科)
■中川荘太(なかがわ・そうた 2014年卒業、富山大学4年生)

中川さんは特進コースの出身ですね。

N:
はい。3年生の時は特進コースに在籍していました。入学した時は一般コース、そして2年に進級する際に一般コースの理系を選びました。もともと将来の進路をはっきりと決めていたわけではありませんでしたので、1年生の終わりに、就職するのか、文系に進むのか、理系に進むのかを選択することになりました。数学が好きだからという理由で、理系を選んだのですが、成績もよくなかったので、最初は担任の先生から反対されました。それでも「理系に進みたいです」と意思を伝えると、先生も「まあ、やってみるか」と応援してくれ、理系コースへと進みます。

2年生で理系コースへ進んだことが転機となりましたね。

N:
2年生になった時の担任が笹倉先生です。僕にとっては、まさに恩師です。2年生になるまで遊びまくっていましたが、夏休み前になって母親に「大学へ進みたい」と希望を伝えると、母親からは「国立大学でなければ進学させることは無理だ」といわれました。それまで、どんな大学があるのかも全く知らなかったので、遊学館から卒業生が進む理系の大学を調べると、金沢工業大学が一番多かったんですね。ところが、金沢工業大学は私立大学だった。私立や国立の違いも分からずに、単に大学へ進みたいと思っていた。親の希望に沿って、進学するには国立を目指すしかない。そこで、笹倉先生に相談すると「国立大学へ入るのは相当厳しいぞ」と現実を知らされます。
S:
教職に就いて2年目。初めて担任を持ったのが、中川のクラスでした。「国立大へ進みたい」と中川から相談を持ち掛けられた時も、初めのうちは重く受け止めていなかったんですね。正直に言うと、能力も高くないし、うるさい生徒だという印象でしたので、何を言ってるんだという形で、一学期はそれほど面倒も見ずに突き放していました。彼もそれが悔しかったんでしょうね。夏休みも学校に通って勉強を続け、2学期に入ってからの試験では、成績が急激に伸びてきました。そんな食らいついてくる姿勢をみて、よし、それならば、やる気に応えてやろうと思いました。

国立大受験に向けての厳しい日々が始まります。

N:
高校生活後半の1年半は、勉強ばかりしていました。2年生の冬休みは、大みそかも元日も学校に通って勉強しました。朝7時ごろから、夜は8時ごろまで。学校はいつでも開いているんだと思っていたら、この年から笹倉先生が勉強する生徒のために、冬休みも開けてくれていたことを後で知ります。自分も一所懸命でしたが、先生も一所懸命にこたえてくれたおかげで、志望校の富山大学へ入ることができたんだと思います。
S:
能力が高く、やる気のある3年生の生徒を対象に、放課後に指導をしていました。中川がそれほど真剣ならば、3年生と一緒に勉強するかと声を掛けて、放課後や休みの日も学校で勉強をさせました。教師になって7年目ですが、僕の全力の指導についてきたのは彼だけと言ってもいい。どこか壊れているのかと思うくらい、厳しい指導にくらいついてきましたね。夜8時まで残って勉強しろと言って、実際に行動する生徒はほかにいませんでした。周りの先生たちも彼の真剣な姿を見て、応援するようになりました。
N:
2年生の秋になり、真剣に勉強を始めると英語の学力が全くないことに気づいたんですね。「be動詞」も分かっていない状況で、英語の先生に相談すると「『勉強したい』っていってたのに、そんなレベルか」とあきれかえっていました。それでも、「センター試験があるので、英語も勉強しなくてはいけないんです」と訴えると、中学1年の教科書からやり直して指導してくれました。周りの先生方にも感謝しています。

その後、受験勉強は順調に進みましたか。

S:
3年生に進級する際、受験に照準を合わせて「特進コースへ進むのか」と尋ねると、中川は「(一般コースの)クラスの仲間と別れるのは辛い。せっかくの友達と離れたくない」と言ったんですね。
N:
2年生の時のクラスは雰囲気も良く、楽しい仲間も多かった。このまま、クラスが変われば、彼らとの友情も終わってしまう。そんなふうに思ってしまって。
S:
「真剣にゴールを目指すんじゃなかったのか」と厳しく言いました。「中川には中川の道がある。クラスが変わっただけで、終わるような友情ならば、しょせんその程度の友達だろう」とも突き放しました。
N:
先生の言葉で目が覚めた思いでした。すぐに特進コースへの変更を決めました。大学に進んだ今も、当時のクラスのメンバーとは時折、顔を合わせます。クラスや進む道が変わっても、やっぱり仲間は仲間なんですよね。

将来は母校で教壇に立ちたいと思っていますか?

N:
はい、そうです。僕は、笹倉先生を見て勉強を続けてきました。中学校時代の成績も悪く、ゼロからのスタートでした。それでも、努力すれば志望する大学に合格できることを、自らが生徒に証明できると思っています。受験は全員に与えられた平等なチャンス。勉強が苦手でも、逃げずに努力すれば、伸びない生徒はいないと思っています。母校でその思いを伝えたいですね。笹倉先生とぶつかり合うことで、自分自身も前向きになることができた。そんな先生を目指します。
S:
中川は努力する才能があったんだと思う。その努力を生徒に伝えてほしい。できることならば、一緒に教師として働きたいと思っています。教育実習中の中川の授業を見学しました。最初は板書も汚いし、一つの内容を延々と説明していて生徒の集中も切れている。そんな目についた点を伝えると、今はかなり良くなりました。
N:
相変わらず厳しく指導いただき、ありがとうございます(笑)。先生に認めていただけるのは、今も昔も変わらずうれしいですね。立派な教師になれるようこれからも精進します。

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