


Vol.16『11分37秒の行動力、11分37秒のチーム力』 5月12日(金)
本日、避難訓練が行われました。避難開始の一斉放送から、1,211人の全校生徒が移動開始、全31クラスのクラス会長が点呼をして最後のクラスが座るまでが11分39秒。
本校の校舎内はかなり入り組んでおり、初めて来校される方は「迷路のよう」といわれます。県下2番目の生徒数を預かる本校の避難訓練。古き本多町の界隈の中にある校舎ゆえに大々的に避難訓練ができないにせよ、限られた条件の中、速やかな移動ができるかが目標となります。この11分が早いか遅いか…。本当の火災ならば、まだまだ遅いと叱責されそうですが、身内ながら感心しました。本校の校舎内の移動という条件で11分37秒という速さだったからです。体育館に入ってくる生徒諸君は整然と静かに1列に入ってきます。クラス会長が点呼します。ステージ前の係の先生に報告します。クラスの生徒に座るよう指示します。整列完了後も、係の先生からの講評の中、静けさのまま、その先生の声だけが凛と響いています。(全校集会の折もいつも静かなのです。)
とかく、今の時代“最近の高校生は…”と大人たちは批判しますが、11分37秒の行動力、11分37秒のチーム力には感動しました。何事も本気。小さなことにも真剣に。高校生だからこそできる素直な行動力、チーム力だと思います。共に頑張ろう、高校生諸君!
Vol.15『夢とは与えられるものでなく、自らつくり出すもの』 5月5日(土・祝)
政府の2012年版「子ども・若者白書」原案では、15~29歳の8割以上が将来の仕事、収入、老後の年金に不安を抱えている。未来に夢持てぬ若者の現実を反映か。しかしこの国の過去を見れば、困難な時代こそ若者たちはたくましく生き抜き、また日々の生活の中でささやかな幸せを感じ、精一杯生きてきた。
どんな時代でも夢とは与えられるものでなく、自らがつくり出すもの。未来を嘆いていても自らの力がすくむだけ。これからの経済や生活は“量”でなく“質”を求め、高める時代。ならばその中で若者が「本物」をめざそうと力強い生き方を夢とするならば、必ずこの国の未来は変わる。若者は逆境の中でこそ強く生きる。
子どもの日。青空になびく鯉のぼりを見上げながら、未来に向かってたくましく泳ぐ力こそ夢をつくる原点だと、励ましたい気持ちでいっぱいになった。
中高生たちよ、前向きに元気よく。夢はいつか見つかる。
Vol.14『5月3日、遊学館バトン2012新作いざデビュー!』 4月30日(月・振)
金沢の街に新緑のさわやかな風が吹く頃、5月3日(木・祝)市内中心部では「春の舞ひろさか2012」が開催されます。当日13:40頃、しいのき迎賓館広坂緑地特設ステージにて、わが遊学館高校バトントワリング部が2012新作「Be Magical ! 」を初披露します。
3日後に迫った今日4月30日(月・振)朝8:00。GW連休真っただ中、出演本番に向けて、登校した部員から早朝練習が始まっています。遊学館高校バトン部の特徴のひとつ、1年365日休むことなく継続される練習。日曜・祝日、長期休暇は朝から夕方までの丸一日の練習。「休みがなくて大変ですね。」とお気遣いのお声もいただくことがあります。
すべては目標のため。“日本一”この3文字のため。私たちのチームは全国屈指の選手が集うチームではありません。ごく普通の地方の、ごく普通の部活動です。今年3月末に金沢市にて記念すべき日本海側初となる全日本バトントワリング選手権大会が開催されました。本校から9人のバトン部員が北陸代表として出場しましたが、誰ひとりとして決勝進出は果たせませんでした。しかしこのチームは集団となると、23年連続北陸代表、全国大会5年連続金賞、過去通算2回のグランプリチームに変身します。チームっておもしろいですね。力のない“1人”でも、強い意志を持って“結束”すれば日本一を体験できる。フロアに「今年のグランプリは…遊学館高等学校バトントワリング部!」というアナウンスが響き渡る、その夢のような瞬間をめざして1年365日を頑張るのです。
今日4月30日の北陸中日新聞朝刊1面に『8強戦士が弁護士の道“遊学館高野球部OBの高根さん”』というタイトルで記事が掲載されています。創部から1年4カ月で夏の甲子園ベスト8に輝いた2002年の遊学館高校野球部でレギュラーだった高根さんは、司法試験に合格して、現在金沢市で司法修習生として研修に励んでいます。この記事の中で、彼は「トイレに行く時間がもったいない」と猛勉強、「自分を追い込むのが好き。サボっていると逆にストレスがたまる」と述べています。やはり高い目標・崇高な意志と努力は比例するのですね。夢はその達成のために人を動かすのです。
勉強もスポーツも高い目標が大切です。その高い目標が日々頑張るためのモチベーション(動機づけ)となります。もし、モチベーションが継続できないと悩むなら中途半端な努力で終わらせているからではありませんか。目標の質、努力の質そのものをもっと高めるべきです。日本一になるなら日本一の練習を。頑張れば必ず夢はかなうか?いえ、現実はかなわないことがほとんどです。勝負の世界はもっと客観的で冷静です。かなえた人は私たちが理解できないようなその夢に応じた努力をしたのです。勉強もスポーツも目標達成と努力の量は比例します。ディズニーランドのような夢の世界には憧れますが、その夢の世界を実現するためにどれだけの影の努力と工夫が結集されているかです。
遊学館高校バトン部にも、高校に入ってからバトンを始める初心者が何人もいます。上級生になったから全国大会に出場できる…という確証はありません。本人の努力次第です。日本一を競う実力の世界では“上級生”という武器は通用しません。自分の力で、自分の意志で、自分を支えて努力するしか最善の方法はないのです。結局、長年の全国大会への挑戦から得た教訓は「質の高い練習を1年後の365日まで継続すること」が弱小チームが取り組むべき最善の方法なのです。経験豊かな強豪チームの選手は幼少期から血のにじむような練習と時間を積み重ねてきています。私たちは高校3年間で少しでも(強豪チームの)彼ら彼女らの幼少期に近づかなければ勝てるわけがないのです。彼ら彼女らの幼少期からの努力に敬意を表するからこそ1年365日の練習なのです。勉強もスポーツも不断の努力が最善の方法なのです。全国大会(入試)まで時間は平等に分け与えられています。あとは一日一日勝負なのです。その勝負はあっという間にやってきます。人間の能力や努力には限界はありません。しかし、時間には限界があるのです。そこを焦らなければ…。
5月3日13:40…最善の最高のステージをお見せします。それが出演者としての責任であり使命です。ステージと客席には目に見えない大きな扉があると思います。その扉を開けて、お客様の目の前にたどり着けるかどうか、それは出演者が解決しなければならない課題です。心を届けられるかどうかは出演者次第です。遊学館高校バトン部、年間40回近くの出演はすべて全国大会への道に通じています。私たちの部の基本的なスピリットに「限られた条件の中で工夫をしていつも前向きにベストを尽くす」という信条があります。
ステージ下に1人の小さな女の子がいたら、その子が心から楽しんで笑顔になってくれること、家に帰って「楽しかったよ」とお母さんにお話してくれること、その日の夜に楽しい夢を見てくれること…そのために遊学館高校バトン部46名がベストな演技をすること、それが私たちの使命です。1年365日、その積み重ねなのだと思います。
練習の質・努力の質を高めることは、夢の質をも高めることになる。成功への鉄則です。
いろいろな分野で頑張る全国の中高生を応援します!
どこかの街角で私たちをお見かけすることがあれば、ぜひご声援お願いいたします。
Vol.13『始業式、新任式、そして入学式…春はスタートの季節!』 4月9日(月)
毎年、始業式のあとに行なわれる新任式、その日の午後の入学式が楽しみです。
教師生活27年、日々心がけていること。それは常に「初心を忘れない」。一日一日を新鮮に迎える。今日という一日にベストを尽くすこと。出勤初日のあの震えるような喜びを忘れない。記念すべき一時間目の授業の失敗を忘れない…。
その意味では新任式での先生方の所信表明は日々の忙しさの中で忘れかけている“自分”を取り戻す好機なのです。
今日の新任式。『この遊学館でこれから30年勤める。心から本気でみなさんと向き合う!』『生物学はかけがえのない命を学ぶ学問。それを伝えたい!』『英語で挨拶を!英語で呼びかけるね!』などなど。新任の先生方の熱い思いが言葉の端々から伝わってくる。新鮮な感動とともに涙が出そうになります。私も心の内面から「負けないぞ」という思いが高ぶってきます。心から頑張ろうと思う。
エネルギーをもらったなと、新任式が終わったあと、力がみなぎっています(笑)。
入学式での新入生諸君の横顔を見ていると「よくぞ、来てくれた。ありがとう!ようこそ!」という気持ちで心がいっぱいになる。春は別れの季節でもありスタートの季節でもある。春というひとつの季節の中で卒業式には寂しさを、新任式・入学式では喜びを味わう。春という季節は不思議な季節ですね。
中高生のみなさん。時間とは貴重なもの。いろいろな友、いろいろな先生、いろいろな本との出会いを通じて、自分を見つめよう。自分とはどのような人間なのか、自分はどのような未来に向かって進もうと思うのか。その方向を探るために今がある。哲学者ソクラテスのいう『無知の知』を自覚したとき、その人の可能性は無限に広がる。新しい先生、新しい生徒たちに心からエールを送りたい。
心はひとつ、ともに頑張りましょう!
Vol.12『新しく踏み出す勇気、意識を高く、自分を支えるのは自分!』 4月1日(日)
〔今回の“Vol.12”は『遊学館 先生ブログ』も合算しての原稿通算No.です〕
今回はかなり長文です。長文になる理由、思いのこもる日なのです。
※
4月1日(日)朝…わがバトントワリング部の2・3年生である上級生たちはニコニコ、ワクワクしています。今日から新入生が本校バトン部での春休みの練習に合流できる解禁日なのです。自分たちの新入部員の頃を思い出しているのでしょうか。新人たちがさわやかな雰囲気とともに春風を運んできてくれました。
今日という日は(世間の動きとしては明日からが本格的でしょうか)新入社員が世の中にデビューする日。パリッとしたスーツを着た若い方々が街角を歩いていると、私自身、この遊学館高校(前身の金城高校)に勤め始めた27年前の春を思い出します。私も真新しい紺のスーツに身を包み、「よし、頑張るぞ!」と意気込んで職員室に乗り込みましたが、「おい!若いの!荷物運んでくれ!!」との一言。当時、新校舎が完成して新しい職員室への引っ越しの日だったのです。新品のスーツはたちまちホコリだらけ。母がアイロンをかけてくれたシャツも腕まくりでクシャクシャ、汗だらけでベトベト、真っ黒になりました。熱血教師を夢見た初日はまさに体力勝負の引っ越しにベストを尽くした午前でした。(笑)
そのあと午後に開かれた職員会議の途中、外の廊下がうるさいので、会議の途中にドアを開けて、新人たる私がスポーツ部員の一群に「今、会議中だ!静かに!!」と一喝。あとでその部の顧問の先生から「あの子たちは学校からお手伝いをお願いされて働いてくれていた。」と静かに説明されました。勢い余った私の大失敗です。今でもその子たちに申し訳ない気持ちが湧き起こってきます。
それでも失敗続きの新入社員の私に先輩諸氏から、決して丁寧でなく、何気ない短い言葉がふと投げかけられます。「生徒と話すときには目をしっかり見て。言葉を投げかけるのではなく、思いを伝えて話しをするように。」「一年目に“おかしい”“なぜだろう”と思ったことをずっと忘れないように。いつか変えられるときがきたら変えるべき。自分の感性を信じて。」…教師としての今の私を形成した私自身にとっての金言名句がどんどん浴びせられます。振り返れば、最初の3年間が勝負だと思います。最初の3年間で苦労をした人、鍛えられた人、声をかけ続けられた人、しごかれた人、多くのミスをした人、頑張り続けた人、もがき悩み続けた人…これらすべてが、のちのちの人生の財産になると自信を持って、若い方々に言えます。生徒(部員)という次世代の若者にも今後伝えていくことが先輩諸氏への恩返しと使命感と責務を持っています。
さて、今日の部活の最後に部員たちに伝えることは昨日の夜からずっと考え、決めています。新人たちに伝えること。それは目標を高く持つこと。自分はどんどん伸びる人間だと信じること。自分を支えるのは自分であるということ。どれだけ強いチーム、伝統あるチームに所属しても、体制や組織や環境が自分を強くしてくれるのではない。自分のモチベーションは自分で高めなければ真のモチベーションにならない。辛いことも多々あるけど、孤独になって戦ってこそ、孤独になってこそ初めて人は強くなれる。悩むことは誰でもする。これ以上悩めないというところまで悩み切れるか…です。個人の意識が強くなってこそのチーム力であるということ。仲間意識をまず前提に出すと、いつまでも仲間に頼って強くならない。それぞれが苦労をして、まずそれぞれが努力する。目に見えないところで。そのような一人ひとりが終結してこそ、チームが集合体として強くなる。これは決して冷たい考え方でもなく、決してエリート意識を重視しているのでない。チーム(組織)が追いこまれたとき、結局は個人の力量あってこそチームの真価を発揮するのだと思うからです。弱い人間ほど、「チーム力が問題」「環境が悪い」「方向を示してくれない」と嘆きます。自分自身がチームの一人である前に自分自身の力量を高めようとしているか、限られた環境の中で工夫をしてベストを尽くしているか、何が方向性か・今何が求められているのか・何が問題点なのか・解決する手段方法は何なのかを、高い位置・立場に立って考え想像しているか…チームは群れてはだめです。強い個々があってこそのチームだと自分自身を前向きに思考させ行動しているかです。批判ばかり、グチばかり、文句ばかり、「~だからできない」という人間には多分どれだけ良い環境や条件が来ても、さらに次を求めるでしょう。責任を自分が背負っていないから、常にネガティブです。ポジティブな人間は「すべて自分が責任を背負う」「すべての結果は自分にある」という必死な思いがあるからとにかく一生懸命です。そのような人は、目標、意識、行動、習慣を高めようと生きる姿勢が積極的で、不思議と笑顔なのです。降りかかる問題を自分だからこそ来てくれた難問だと正面から迎えようとします。不思議と時間がかかっても、その人が気づいていない小さな成果を積み重ねています。第三者がそばで見ていても、たくましい成長が見てとれます。
では次に先輩たちへ…。新人を育てるという理由で、自分を伸ばすべき練習量を減らしていないですか。前述した「チームのために自分という個人が強くならなければならない」という考え方からすると、新人の方に全エネルギーを傾注すると、それまでのチームそのものの力量が落ち込んでしまう。新人には時々にヒントときっかけを与えさえすれば良い。先人たる自分自身たちが伸びなければ“ここぞ”という勝負で自分たち自身が悔いを残すことになる。勝負は新人が育つまで待ってはくれない。新人は見て覚える・聞いて覚える・自分でやってみるべきと時には突き放してみてもよいのです。今の若い人たちの情報収集力は私たちの若いときと比べてはるかに高い。「その割に人間関係の対応力が低くなっている」という嘆きも聞こえてきますが、“決めつけ”てはならない。この“決めつけ”は自分自身の可能性をも否定することにつながります。鏡の法則です。ネガティブな思考は自分の考え方そのものをネガティブにしてしまう。こちらが新人の能力や伸びしろを決めつけて、あきらめてしまっていることにつながります。物のとらえ方・人の見方をもっと前向きにポジティブにしましょう。新しい人に、できない人に、まだの人に、もっと夢と希望を感じましょう。肯定的にとらえましょう。その考え方はチーム自身に肯定的な活力や“あきらめない”という雰囲気を与えます。今を嘆く前に自分自身がどうであるか鏡に映して見るべきです。人に要求する前に自分がどれだけの努力をし、日々ベストを尽くしているか…。
※
どうもこの調子だと終わりそうもありません。今朝から来た新入生たちの瞳を見てさらに私の心の灯が燃え上がっています。新入生はチームに活力を与えてくれます。今いる人間は足元を振り返るきっかけにもなります。継承すべき善し悪しを分析することにもなります。
春は、動物にも植物にも人間にも新しい息吹と活力を与えてくれる季節です。
追記 長い文章にお付き合いいただき感謝します。(松田より)
Vol.6 『厳しい冬のあとには必ず暖かな春がやって来る』 1月25日(水)
本校の校章は、雪の結晶の中央に白梅一輪をあしらったデザインです。
明治40年4月に定められたものです。
この校章に込められたスピリットは先人たちの時代から脈々と継承されています。
厳しい寒さが続く北陸の冬…白梅一輪は春を待ちわびるかのように花を開かせます。
人生の歩みも同じ。
厳しく辛いことがあっても耐え忍び、頑張り続けること。あきらめずに。
そうすれば必ずいいことがある。人生の“華”を開かせることができる。
そう信じて日々、努力を続けよう…と。
新人の頃、先輩の先生から校章に込められた生徒への思いを教えられました。
以降、ことあるごとに、クラスや部活動で生徒たちに伝えてきました。
私の担当するバトントワリング部は今年1月の全国大会にて、惜しくも全国第2位。
昨年に引き続き、日本一であるグランプリの連覇達成できず。
しかし、日本一への夢は歴代の先輩から今年の3年生へ、
そしてさらにその思いを今の後輩たちが胸に秘め脈々と継承されていきます。
校章に込められているスピリットはいろいろな場面で勇気を与えてくれます。
また、次の一歩を歩み出そうとする元気を与えてくれます。
「雪の結晶、白梅一輪」はまさに遊学館のスピリットだと実感できます。
Vol.5 『孤独な夜の勉強のススメ』 12月1日(木)
もし、自分の部屋を持っていて、夜ひとりで勉強できる机があるのなら…。
自分の部屋がなくても、もし、家族が寝静まった後、ひとりで勉強できるテーブルが
あるのなら…。
おすすめは、孤独になって、ひとりで黙々と勉強すること。
でも実は、ひとりではないのです。(えっ、もしかして背後に…ではありません)
実はもうひとりの自分がちゃんとそばにいてくれているのです。
いつしか、もうひとりの自分と対話しながら勉強を進めているのです。
遠くで犬の鳴き声が。
風に乗って電車の走る音が。
電気ストーブのジッーという音が。
「この瞬間、世の中で起きているのは自分しかいないのでは?」という錯覚に。
不思議と集中していきます。すると、いつのまにか徹夜になることも。
カーテンの隙間から白々と夜明けがやってくる。
世界を制覇したかのような充実感。
ふらふらっと階段を下りて、茶の間に行くと、まだシーンとした家の中…。
受験勉強真っただ中の中学生、高校生のみなさん。頑張りましょう。
勉強とは孤独な戦い…いえいえ、強き味方がいつも横にいます。それは自分自身。
自分に語りかけてください。
「よし、頑張ろうぜ」「おいおい、さっきやった問題だぜ」「昨日覚えたよね」なんて。
孤独を味わえるようになったらしめたもの。
自分自身の時間が大切に思えるようになります。
頑張れ!受験生。
来春の結果を想像する前に、今晩できることに集中しよう。没頭しよう。
いよいよ12月。風邪を引かないように…さぁ、今夜も始めよう。
Vol.4 『どこで学んだか…でなく、何を学んだか』 11月17日(木)
自分の過去を振り返ると、まさにこの言葉を実感できます。
多くの先生、多くの友人、多くの知人、多くの書物、多くの場面。
多くの人に出会ってこそ学び、体験し、吸収したことがいっぱいあります。
自分で言うのも何ですが、反発して批判するより、まず素直に吸収してみる性格です。
そして、時間をかけて自分に合うようにアレンジして、自分の考え方や生き方の一部にしてしまいます。
※
中学生、高校生のみなさん。みなさんは今、若い。
がゆえに、自我の目覚めとともに、“自分”の考え方・生き方を強く意識する。
そのような今だからこそ、学び、吸収するということも同じくらい意識してほしい。
いろいろな人に出会って、いろいろな考え方に触れ、素直に吸収する。
心の扉を一杯に広げて、耳を傾けじっくりと聞き入る。
「へぇ~」「本当に!?」「なるほど…」。
知らなかった世界がどんどん見えてくるようになります。
世界が広いことに気づくと同時に、自分がいかに小さな存在かわかるようになります。
※
待ち姿勢ではだめなのです。時間は刻々と過ぎていきます。積極的に、前向きに。
トライアル・アンド・エラー(試行錯誤)。失敗も経験です。誰も保証してくれない。
自分への保証は自分自身でするのです。だから失敗しても自分に納得ができる。
未熟な自分がチャレンジして失敗したのだから、責任は自分にある。人のせいでない。
中学3年間、高校3年間、そこにいれば与えてくれるという考え方でなく、
自分自身が積極的に学ぼうとする、その前向きな姿勢が大切なのです。
どこで学んだか…という思い出やプライドも支えになると思いますが、
何を学んだか…という中味が、将来の自分を支えることになるのです。
人生を豊かに、人生を理知的に、人生を前向きに生きましょう。
Vol.3 『人は経験を積むために生まれてきた』 11月9日(水)
"日曜劇場「南極大陸」"というドラマの中でのセリフです。
※
私の担当するバトントワリング部の生徒のお母さんが、11月6日(日)に行なわれた全国大会予選であるマーチングバンド・
バトントワーリング北陸大会の2日前に亡くなられました。
彼女(生徒本人)は大きな哀しみを背負っての演技でしたが、お母さんに見守られているかのようにしっかりとした迫力ある演技でした。まさにチームワークの真髄、一人が持つ責任・一人が果たすべき責務を着実に完遂してくれました。
私自身、高校時代にそのような経験がないので、彼女が抱えている哀しみの大きさがどれほどのものなのか、それでも心と体を演技に集中させることの困難さがどれほどのものであったか…想像でしか推し量ることができません。
演技が終わってアリーナから出てくる瞬間には、亡きお母さんが「よく頑張ったね!」と笑顔で迎えてくれていたのではないでしょうか。
閉会式終了後、部員を乗せたバスはすぐにお通夜の会場へ直行しました。
出場したバトンチーム全団体の中で、最も優秀な演技を披露したチームに贈られる「協会支部会長賞」のトロフィーと賞状をお母さんの写真のそばに飾っていただきました。
お通夜から自宅に帰った後、哀しみと無常さで打ちひしがれるように一人で晩酌をしていたときに、ふとテレビからこの言葉が聞こえたのです。
※
『人は経験を積むために生まれてきた』
人生、決して楽しいことばかりではない。むしろ苦しみや哀しみの方が多いのかもしれない。
それでも人はそれらをも経験するために生まれてきたのだと自分に言い聞かせました。
そして、彼女にもそれを乗り越えて、笑顔で天国のお母さんとお話しができるようになってほしいと願うばかりです。
心の中にはいつもお母さんがいる。
そのお母さんが彼女を強くしてくれ、見守ってくれている。
部活のみんなは待っています。君が再び笑顔で部活に出てきてくれることを…。
※
中学生、高校生のみなさん。人は経験を積むために生まれてきたのです。
積むごとに人は強く、優しくなっていかなければならないと思います。
大変、客観的になれる理知的な言葉、心を前向きにしてくれる言葉だなと思います。
Vol.2 『悩む前に動け! 悩んでも動け!』
クラス担任をしていた時に、生徒たちに言い続けた言葉です。
若いときの試行錯誤は将来、貴重な財産になるんだと。恐れずにチャレンジしてみようと。
人間、悩むとじっとそこにとどまってしまう…。動かなくなる…。思考も止まる…。
とにかく動くことによって変化が見え、変化が生まれる。動いている人間は強い。
結果は予想しない。絶対、成功するともかぎらない。
でもその都度、目の前のできることにベストを尽くす。
高校生活の大原則のような気がします。がんばれ!高校生!!
Vol.1 『何事にもベストを尽くす!』が生活信条です。
先生という職業が大好きです。そして、遊学館高等学校という学校がとても大好きです。
多くの生徒とこの学校で出会えることに日々、感謝です。

2011年4月 6日【第177回】新入生・在校生のみなさんへ
2010年1月 6日【第115回】受験生のみなさんへ
2009年2月18日【第76回】敗北から何を学ぶか、次の一歩が大切
2008年5月14日【第38回】この春、巣立っていった卒業生諸君へ…ちゃんと朝食をとっているか?
2007年8月 7日【第1回】吾輩は鯉である −夏休み、ある早朝の風景−